夏期講習終了

8月31日の千葉県統一テストで無事に夏期講習の全日程が終了しました。去年は台風による休講分の振替授業を9月に実施したのですが、今年は休講がなかったので、この9月の日曜日を講習欠席者フォローと定期テスト対策、中3生の受験対策に充てることができます。

 

ところで、生徒募集状況ですが中3生はほぼ満員です。もう時期的にも中3生のお問い合わせはさほどないと思われますが、もし中3生でご入塾をご検討中の方がいらっしゃいましたらお早目のお問い合わせをお願いいたします。なお、中1・2生はそれぞれ数名ずつ空きがございます。

 

 

明日から夏期講習

またもや久々の更新となってしまいました…

 

本日で1学期の授業が終了し、明日から夏期講習です。

 

ただし、中学生は総体の予選があるので、21日から23日は授業ではなく「勉強会」となります。この3日間で学校の宿題を進めたり、実力判定のためのサマーチェックテストを実施したりします。

 

授業の開始日は24日ですので、それまではお申込みを受け付ける予定ですが(サマーチェックテストは宿題となります)、中2生と中3生はすでにテキストの在庫がありません… 新規のお問い合わせ分は追加発注となります。納品までの間はコピー対応となりますのでご了承ください。

 

多数のお問い合わせとお申込みありがとうございました。

 

皆様のご期待に沿えるよう頑張ります。

 

 

まだまだ新入生募集中です

4月もそろそろ終わろうとしています。ゴールデンウィークも目前となりましたが、「新生活に慣れたところで、これから塾探しを…」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

小高進学塾の新年度授業は4月からですので、今でしたらゴールデンウィーク中に4月分授業の大半を補習することができます。つまり、無理なく5月入塾が可能です!

 

ゴールデンウィーク中の補習を無料体験授業扱いとすることもできます(補習を受けてみて「合わないな…」と思ったら入塾見送りで全く構いません)ので、お気軽にお問い合わせください。

 

なお、補習の日時はお子様のご都合(部活動等)とご相談の上で決めさせていただきます。

 

 

去年の11月のこと

今更ながら…の第四弾です。

 

昨年の11月のことをまとめたいと思います。

 

まずは塾関係から。

 

10月のところで書き忘れてしまいましたが、10月の第3週と4週で進路相談を実施しました。入試制度のご説明や内申点(推薦基準)や校風などを考慮に入れた私立高校(併願校)の絞り込み、県立高校(第一志望校)合格に向けての学習アドバイスなど、1家庭当たり約1時間をかけてお話しさせていただきました。

 

11月21日(月)と22日(火)は大網中の期末テストでした。小高進学塾ではテスト3週間前より対策に入りますので、テスト勉強会を5(土)・6(日)・12(土)・13(日)・19(土)・20(日)の合計6日間実施しました。

 

勉強時間ランキングTOP5は、中1女子(29時間)、中2男子と中3男子(28.5時間)、中3男子(26.5時間)、中3男子(25時間)でした。

 

結果の方ですが、5科93点UP(順位53位UP)、5科62点UP(順位45位UP)、5科43点UPなどの成果を出すことができました。特に夏期講習からの継続入学生の成績が大きく伸びましたね。中間と期末の経験を通じて、日々の過ごし方(塾の授業+塾の宿題)とテスト3週間前からの過ごし方(提出物+対策プリント)が身についてくれたようです。これからもこの調子で頑張りましょう!

 

11月26日(土)は中2以下の保護者の方を対象とした入試説明会を実施ました。主に千葉県入試の仕組みについてパワーポイントを使ってご説明する予定だったのですが… 授業で使い慣れているはずのパワーポイントなのに、緊張のあまり思わぬところで画面を変えてしまいました… しかも何とそれに気づかず、結果としてスライドを1ページ飛ばしてしまいました… (後日、そのページはレジュメを作成し、参加してくださったご家庭に配布しました) ただ、アンケートを見る限りでは概ねご好評をいただけたようでほっと一安心です。

 

続いて学校説明会について。

 

11月7日(月)に成東高校を訪問してきました。成東高校は平成22年に進学重点校の指定を受け、さらに平成28年度からは単位制に移行したのですが、教務主任の先生より進学指導のお取組みや単位制についていろいろとお話しをお伺いすることができました。興味深かったのは単位制における「学校設定科目」ですね。「教員基礎」という授業では成東小学校と連携して毎週2時間、小学生と接しているそうです。また、「ヘルスケア基礎」「多文化共生」という授業では城西国際大学と提携し、大学で授業を受けているそうです。このような学校設定科目を作ることができるのは単位制の一つの魅力ですね。

 

11月16日(水)には、千葉南高校と生浜高校の学校説明を伺うことができました。(千葉学習塾協同組合の「支部会」という会合に両校の先生が参加してくださいました) 短い時間ではありましたが、学校独自のお取り組みや前期選抜の合否判定方法、進学実績、また生浜高校については定時三部制の魅力をお聞きすることができました。

 

最後に塾組合関係を。

 

11月18日(金)に組合の定例研修会に参加してきました。今回のテーマは「テスト会社による入試動向分析の講演」と、「教材会社による冬期講習用(入試対策用)教材のプレゼン」でした。教材プレゼンは良かったです! テキスト作成者の意図をお伺いすることができたので、自分の塾に合った教材を見つけることができました。なお、入試動向ですが、このあたりでは特に大きな話題はありませんでした。(外房地域は過疎化の影響で倍率等は毎年ほぼ同じですしね)

 

以上、去年の11月分のブログでした。

 

 

去年の10月のこと

今更ながら…の第三弾です。

 

昨年の10月の出来事をまとめます。

 

まずは塾関係から。

 

大網中では10/12(水)に中間テストがあったので、9/24(土)・25(日/夜のみ)・10/2(日)・8(土)・9(日)・10(月/祝)と合計6日間テスト勉強会を実施しました。

DSC037751

 

開塾して1年が経ちましたが、初めて全ての机が生徒で埋まりました。というか、定員オーバーしてしまいました。写真には写っていませんが、受付テーブルで勉強している生徒がいます…

 

今回の勉強時間ランキングですが、1位:中1女子の29時間、2位:中3男子の25時間、3位:中3女子の22.5時間でした!

 

続いて、学校説明会について。

 

10月は1日(土)に木更津高専、19日(水)に長生高校、20日(金)に一宮商業高校に行ってきました。

DSC03761(写真は長生高校です)

 

木更津高専は「高等専門学校」ですので、5年間のカリキュラムで卒業時は短大卒の扱いとなります。卒業後の進路ですが、就職実績は素晴らしいものがあります。ただし、企業側からすれば専門知識・技術を持った優秀な学生を「短大卒」の待遇で採用できるのですから、これは当然の結果とも言える訳です。注意したいのは、短大卒の待遇では大卒と比べて生涯賃金に大きな差が出てしまうことです。「ユースフル労働統計-労働統計加工指標集-2012」によると、大卒と短大卒では男性で約5,000万円の差がつくそうです。 大卒の資格を得るために編入するのか、それとも引く手あまたの時点で就職を決めるのか、判断は難しいところですね。実は、この点は以前から気になっていたので質疑応答の時間で聞いてみたのですが、生涯賃金等を含むいわゆる「キャリア教育」に積極的に取り組んでいる様子はありませんでした。大学編入等の判断も全て学生に任せているようです。木更津高専を志望する中学生は、ぜひとも卒業後のことも視野に入れておいて欲しいですね。

 

長生高校は私の母校でもあり、毎年学校訪問をしている学校でもあります。教頭先生から「進学重点校」「単位制」「SSH(スーパーサイエンスハイスクール)」「進路実績」「入試選抜方法」等について大変参考になるお話をお聞きすることができました。今後の進路指導に役立てていきます。

 

一宮商業高校も毎年学校訪問をしています。(一宮商業高校は学校主催で塾対象学校説明会を実施してくださっています。) 今年は「総合実践」という授業の見学をさせていただきました。「総合実践」とは製造・仕入・販売の模擬取引をする授業です。先生に許可を得て黒板を撮影してきました。

DSC03766

写真の「注意の受け方」以外にも、「接遇の心構え」や「接遇の目的」など、大人が読んでも参考になることが書かれています。パソコンのスキル以外にもこのようなビジネスマナーを学べるのは大きな魅力ですね。先生もおっしゃっていましたが、まさに「商業教育は人づくり」ですね。

 

最後に塾組合関係を。

 

10/16(日)に千葉学習塾協同組合主催の「スクールフェア」に参加してきました。「スクールフェア」とは私立高校の進学相談会のことです。9月の塾対象説明会で聞けなかったこと(特待生認定基準など)を各高校のブースを回って確認してきました。

 

10/20(木)は組合事務局がある船橋に行ってきました。9/25(日)に実施した「公立高校進学相談会」の総括をするためです。各高校からのアンケート結果などをもとに、ブース配置や運営方法などを見直してきました。ちなみにこの相談会は9年連続で来場者数が1,000名を超えているイベントなんです。(今回は1,157名) 10年連続来場者数1,000名越え、そして何より受験生と保護者の方の志望校選びに役立つ情報を提供できるように今年も頑張ります!

 

以上、去年の10月分のブログでした。

 

 

去年の9月のこと

今更ながら…の第二弾です。

 

昨年の9月分のブログです。

 

9月は私立高校の塾対象学校説明会が多数行われます。私は大網から通学範囲内の高校情報は全て集めることを目指していますので、日時のバッティングが起きない限りは全て参加しています。

 

ちなみに昨年は、

9/6(火)…市原中央高校

9/7(水)…木更津総合高校

9/8(木)…千葉明徳高校

9/13(火)…千葉敬愛高校

9/15(木)…敬愛学園高校

9/28(水)…植草学園付属高校

の説明会に参加してきました。これだけ参加しているとカリキュラム等には現れない、感覚的な違いというものが分かってきます。「熱意あふれる学校説明」をされる高校は「大学進学等の実績」も素晴らしいことが多いです。中には「説明会の時間が余る」「原稿を読みながらの説明でずっと視線が下を向いたまま」「パンフレットに書いてあることしか説明しない」という高校もあるのですが、そのような高校は定員割れをしていたり、特進クラスを名乗っておきながら実績が伴っていなかったりしますね。

 

対象が塾か保護者かで説明が異なるのかもしれませんが、説明会の雰囲気というものは志望校選びの重要な決め手になると思いますので参考にしていただければ。地域的に「私立高校は押さえだから」というご家庭も多いかと思いますが、私立高校の説明会は複数参加されることをお勧めします。その方が違いが分かりやすいですからね。

 

さて、続いては千葉学習塾協同組合関係です。

 

9/25(日)に千葉市生涯学習センターにて「公立高校進学相談会」が実施されました。以前のブログでも書きましたが、私は組合内で「公立中高委員」を務めていますので、当日はスタッフとして参加してきました。

 

「公立高校進学相談会」では講演形式の「全体説明会」と高校の先生と直接話ができる「個別相談会」が行われます。ちなみにその様子がこちらです。

DSC03735DSC03678

 

なお、今年の「公立高校進学相談会」は9/24(日)に実施されます。会場は昨年と同じ千葉市生涯学習センター(千葉市中央図書館に併設の施設)です。

 

最後に塾のことを…

 

夏期講習に参加してくれた外部生が全員入塾してくれたので、何とか塾としての体裁が整ってきました。(恥ずかしながら、夏までの生徒数は1けたでした) と同時に、ありがたい問題点が浮上してきました。その問題点とは「教室が狭く、テスト勉強会などで中学生が全員集まると座席が足りなくなる」ということです。(塾を始めたときから気づいてはいましたが…)

 

当面は教室レイアウト変更や長机を利用することで上手くやりくりしていきますが、近い将来、引っ越しが必要になるかもしれません。

※このブログを書いている4月の時点では移転の予定はありません。中学生全員が集まっても大丈夫な座席数は確保できています。

 

以上、去年の9月分のブログでした。

 

 

今更ですが・・・

新年度も始まったので、ブログを再開することにしました。12月の時点で「思い出しながら少しずつ書いていきます」と宣言したものの、入試直前期ということもあり実行できず、気がつけば4月になっていました…

 

今更ですが、ブログの抜けている期間(昨年7月~今年3月)の個人塾塾長の活動をダイジェストでまとめていこうと思います。

 

今回は昨年の7・8月についてです。

 

7月31日(日)…山武地区進学相談会が城西国際大学にて行われました。以前のブログで書いた「大網高校の学科再編」などを質問するために、夜以外の夏期講習を休講にして私も参加してきました。

 

で、大網高校の件ですが、①定員数(クラス数)は減らないと思うので、「農業科生産技術コース」「農業科経済コース」のようにコースとして既存の学科を残すことになる(と思われる)、②経済(流通)分野のカリキュラムにおける農業科と食品科学科との兼ね合いについては現在学内でカリキュラムの再編中、とのことでした。

 

ちなみに大網高校では白里海岸に自生する海浜植物「浜防風」の再生活動をしているそうです。なんと組織培養の技術も活用しているとのこと。在学中には十分な大きさまで育たないため後輩への引き継ぎとなるそうですが、「浜防風」が大きくなったら卒業生を集めての植えつけイベントなども計画しているそうです。

 

いいですね、こういうの。自分の近況報告がてら数年ぶりに高校の先生とお会いできる機会があるというのは卒業生にとって貴重ですよね。もちろん先生も嬉しいでしょうし。また、在校生にとっては先輩方の姿を見られることで自分の進路を考える一つのきっかけにもなるのではないでしょうか。植えつけイベント、成功するといいですね。

 

8月7日(日)…首都圏進学フェアに参加するため、この日も夏期講習を夜以外は休講として、会場である幕張メッセまで行ってきました。ここでしか手に入らない進路情報誌と高校パンフレットの入手が主な目的でしたので、残念ながら特に高校情報はありません。

 

8月27日(土)…長生・夷隅地区進学フェア(会場:茂原樟陽高校)に行ってきました。会場が高校のためでしょうか、参加者がかなり少ないのが残念でしたね。こちらとしては、各高校のブースを回って合否判定方法や進学実績などを詳しく聞くことができたので好都合でしたが…

 

ということで、7・8月は高校の合同説明会のようなイベントが多いのですが、小高進学塾では今年も各進学イベントの情報をいち早く保護者の方にお伝えいたします。生徒本人は体験入学がありますが、保護者の方が県立高校の先生のお話を聞くことができる機会はさほど多くありません。幸いにもこの地区では学校主催で上述のような合同説明会が開催されていますのでぜひご活用ください。

 

さて、最後に夏期講習の反省を。

 

出来る限り多くの授業を行おうとして非常にタイトな日程を作ってしまったのが反省点です。というのも、台風のせいで臨時休講が数日あったのですが、その分の振替授業を8月中に組めなかったのです。何とか9月の日曜日を使って振替授業は全て実施しましたが、夏期講習を9月の第3週まで延長することになるとは思ってもみませんでした。今年はもう少し日程に余裕を持たせます。

 

ということで昨年の7・8月分のブログでした。

 

 

新年度スタート

4月5日(水)より新年度授業がスタートしました。

 

おそらく多くの塾が入試が終わった3月からを新年度としていると思いますが、これについては色々と思うことがありまして、小高進学塾では3月はその学年の総復習、4月より新年度授業としています。

 

ですので、4月中に体験授業→ゴールデンウィーク中に進度調整の補習→5月よりご入塾という流れが可能です。4月中にお問い合わせをいただければ、新学年内容を初めから学習することができますので、これから塾探しをなさるという方はぜひご検討ください。

 

なお、ご来塾いただいた方には「オリジナル入試データ集」を差し上げております。どうぞお気軽にお問い合わせください。(入試データ集は数に限りがございます)

 

ちなみに各学年の募集生徒数ですが、中学生が各学年とも3名程度、小学生(小4~6)が各学年とも5名程度となっております。

 

 

幕張総合高校の前期選抜②と邪推

幕張総合高校の件、テレビでも取り上げられたようですね。

 

昨日のブログの繰り返しになりますが、部活動等を重視した選抜を行うことは「自己表現でA判定の者から総合的に判定する」と事前に公表されているので問題はありません。

 

問題は「A判定の生徒リストが事前に作られていたこと」です。報道によれば、実技についてはリスト外でもA判定になる可能性はあったようですが(人数的には微々たるものと思いますが)、口頭による自己表現を選択した受験生は、どんなにスピーチを頑張ったとしてもA判定の見込みは限りなく0に等しかったとのこと。

 

「幕張総合高校に入りたい」という受験生の気持ちを踏みにじる行為に憤りを感じます。

 

ただ、報道によるとA判定枠は130名だったそうですから、前期選抜の定員(432名)に対する割合は約30%なんですよね。前期定員の70%(302名)と後期選抜の288名分は学力重視の選抜を行っていた訳ですから、特別活動重視の枠の大きさはごく普通と言えると思います。(幕張総合高校を進学校と捉えるならばやや大きいかもしれません) だからと言ってこれが受験生への慰めにはならないかもしれませんが…

 

ここからは私の邪推です。何の根拠もないのであしからず。

 

現在の千葉県公立高校入試が抱える大きな課題が「いつ入試を一本化するか」ということです。中学校と高校側の意見(一本化が望ましい)と生徒・保護者の意見(複数回受験が望ましい)が真っ向から対立していて、議論は平行線のままです。

 

もしかすると、今回の一件は特色化選抜から続く「多種多様な評価方法」にピリオドを打つきっかけとなり、学力検査と内申点による従来型の入試(つまり入試の一本化)に向けて千葉県は大きく加速するかもしれません。

 

今後の入学者選抜方法等改善協議会に注目していこうと思います。

 

 

幕張総合高校の前期選抜

毎日新聞で幕張総合高校の前期選抜に関する記事が掲載されました。

 

ただ、若干論点がずれているところもあったので、情報を整理したいと思います。

 

新聞では「実技審査でA判定のものは、自己アピールで受験した生徒より学力検査結果が100点低くても合格している」点に言及していましたが…

 

それは事前に公表されていることです。不正でも何でもありません。

 

ちなみに幕張総合高校の前期選抜の合否判定方法は以下の通りです。(高校側で公表されているものを分かりやすく要約しました)

 

学力検査結果での順位が定員の上位20%以内、または自己表現結果がA判定の者について、学力検査結果と評定値との合計値や調査書記載事項を資料として総合的に判定する。残りは、学力検査結果と評定値との合計値や調査書記載事項を資料として総合的に判定する。

 

「総合的に判定する」とありますが、実際は学力検査が上位20%以内の生徒はほぼ合格と思われます。自己表現結果がA判定の生徒は、新聞報道によると、学力検査で250点(高校の授業についていくために必要な最低学力)をクリアしていれば合格だったようです。そして、まだ定員まで残りがある場合は学力検査結果と評定値の合計による順位表を参考に上位から合格者を決めていく、という流れです。

 

ですから、自己表現でのA判定者の学力検査結果が他の合格者より100点低くとも、これはルール通りなのですから特に問題はありません。

 

問題はA判定の生徒が事前に決まっていたことです。

 

幕張総合高校の自己表現は「実技」と「口頭」の2通りありますが、新聞報道によると「口頭」でのA判定者はほぼ0名、「実技」では、事前にリストを作りA判定者を入試前に決めていたとのことです。

 

受験の公平性と言う観点で言えば、同じ検査項目(自己表現)にもかかわらず、「実技」か「口頭」で大きな差が生まれ、なおかつそれは試験前に決まっているのですから大問題です。

 

ですが…

 

一部の進学校を除けば、多かれ少なかれどの県立高校でもやっているのではないでしょうか? 考えてみてください。たかだか数分、長くても数十分の実技披露で生徒の本当のスキルを見極められると思いますか? ましてやそれを点数化できると思いますか? 高校によっては自己表現には150点もの配点があります。生徒ごとに120点とか125点とか細かく採点しているとは思えないんですよね。ほとんどの生徒は一律の点で、一部の生徒(高校側でリストアップしていた生徒)には満点、なんて採点をしている気がしてなりません。

 

県教委からは「“受験生に疑問を持たれないよう選抜基準を分かりやすく示す必要がある”として、他の県立高校にも基準の透明性を確保するよう指導する。 」というコメントがありましたが、私からすれば「何をいまさら」です。(多くの塾関係者がそう思っているのではないでしょうか)

 

特色化選抜の時代(H15~H22)から、ずっと入試の公平性・透明性は問題点だったではありませんか。10年以上も仕事をしてこなかったのは他ならぬ県教委だと私は思います。

 

今回の一件で、千葉県の公立高校入試が良い方向に向かっていくことを願ってやみません。

 

あと、現在幕張総合高校に通っている生徒(特に部活動を頑張っている生徒)に偏見を持つことは止めて欲しいと思います。事前にリストアップされていたとはいえ、部活動等の特別活動で優れた実績を有し、なおかつ高校側で授業についてくるだけの学力があると判断されて合格した訳ですから、彼らは何も悪くありません。今回の問題点は「事前にリストができており、実技と口頭で採点差が生じていたこと」であり、悪いのは大人たちです。在校生には引け目を感じることなく残りの高校生活を楽しんでもらいたいと思います。

 

最後に細かい情報を。

 

①新聞報道では「校内からの批判もあり、自己表現でのA判定者の合格ラインを250点から265点に引き上げた」とありましたが、今年の前期選抜はおそらく平均点が40点ほど上がっていますからボーダーの15点アップは無意味です。

 

②数年前の幕張総合高校の合否判定方法は、「学力検査結果が上位、及び自己表現結果がA判定の者について、学力検査結果と評定値との合計値で…」というものでした。私、実はそのとき「“学力検査が上位で、かつ自己表現がA判定の者”はほとんどいないのでは? “及び”は間違いで“または”が正しいのではないか?」と高校に問い合わせているのです。高校の対応は「一切お答えできません!」「公表しているのが全てです!」と随分とけんか腰で不快な思いをした記憶があります。ちなみに翌年から「及び」は「または」に変わりましたけどね。

 

③特色化選抜の時代に生徒から「自己表現の時間にグループ分けをされたんだけど、どうみても上手い組とそうじゃない組なんだよね。顔見れば他校の生徒でも選抜チームとかクラブチームの子は有名だから分かっちゃうんだよね。」と言われたことがあります。つまり事前のリストアップはその当時からだった訳で…